2009-01-01から1年間の記事一覧

アンテナハウス社製 DITA-OT PDFプラグイン

純国産のDITA-OT PDFプラグイン(pdf5プラグイン)が、アンテナハウス社からオープンソースとしてリリースされました。DITA-OTに標準で組み込まれているIdiom社製のFOプラグインのalternativeとなるプラグインです。http://www.antenna.co.jp/XSL-FO/sample/…

DITA Open Toolkitの処理内容を理解するのに役立つ情報

Yahoo! DITA user groupにポストされたメッセージからの引用です。DITA XML.orgに、DITA Open Toolkitの内部処理の概要を説明した記事があります。DITA Open Toolkitをカスタマイズする人は、是非とも押さえておきたい情報だと思います。DITA Processing in …

oXygenでのネストしたDITAマップの表示

私がoXygenを気に入っている理由の1つに、ネストしたマップを1つのツリーで見られる点が挙げられます。私は、DITAでマニュアルを書くとき、ルートマップをbookmapで作り、ルートマップの各chapter要素から、章にあたるマップを参照させます(下図参照)。こ…

DITA-OT実行用のAntスクリプトを編集、実行するためのGUIアプリ(WinANT Echidna)

DITA-OTを実行するために、Antスクリプト・ファイルを書くのに難儀している人に役立ちそうなツールが、SourceForge.netで公開されています。 http://sourceforge.net/search/?type_of_search=soft&words=winantこのツールのユーザー・インターフェイスはこん…

oXygenのファイル比較・マージツール

oXygenには、Diff Filesというツールが標準でバンドルされています。 使ってみたら、これはなかなかイイです。 DITA-OT1.5 M21からM22へ、カスタマイズ箇所をマージする作業が、このツールのおかげではかどりました (^^)vDiff Filesを使いながらマージ作業を…

DITA特殊化を支援するビジュアルエディタが無償提供される

ドイツのinstinctoolsという会社が、同社が開発、販売しているDITAworksに含まれる、DITAの特殊化を支援するためのビジュアルエディタを、無償で提供することをアナウンスしました。公開は12月始めになるそうです。また、無償提供の対象は、業界標準化を目指…

DITA-OT1.5 M22でのPDF出力の機能改善

DITA-OT1.5 M22の改善項目を見ると、マイナーだけれども、大切な機能改善がいくつかなされています。1. PDF生成時に、しおりを閉じた状態にするか、展開した状態にするか、選択可能にする。args.bookmark.style Antパラメータに、COLLAPSED または EXPANDED …

oXygenの検索/置換機能

少し前まで、DITA文書を編集するのにXMLmindというエディタを使っていました。XMLmindは、構造図の表示の仕方や操作感が少しFrameMakerと似ていて、割と気に入って使っていました。image要素やtopicref要素の、href属性の指定を、Windows Explorerからのドラ…

DITA1.2で強化された用語集トピック その2

「DITA 1.2 Feature Description: Glossary and Terminology Specialization」に書かれたベスト・プラクティスに従って、用語集を書いてみました。 【注意】 DITA-OT1.5 M21のPDF出力では、まだkeyrefがサポートされていません。 1用語1ファイルで作成してい…

DITAは誰のためのものか

非常に個人的な見解ですが、こんなふうに感じています。やりたいことがある人にとって、DITAはそれを実現するための強力な武器になる。 漠然と、コスト削減、TAT短縮、品質アップをしたいと思っている人にとって、DITAは偶像でしかない。普通の企業の中では…

DITA-OTのためのApache Mavenプラグイン

Yahoo DITA users gourpにポストされたメールから。DITA-OTによる文書の生成処理を、Apache Mavenを使ってバッチ的に行う方法が紹介されています。DITA Open Toolkit Maven Pluginのページはこちら http://mojo.codehaus.org/dita-maven-plugin/このプラグイ…

XML(DITA)が間違った選択肢である場合とは

Scriptorium Publishingという会社のコラムに、「When is XML the wrong answer」という記事があります。 http://www.scriptorium.com/resources/xml-strategist-columnsこれを読んだ私の理解は以下のとおりです。「XML(DITA)が間違った選択肢である場合とは…

DITAとMicrosoft Help 3.0

マイクロソフトのヘルプ開発チームの一人、April Reaganという人のブログに、Microsoft Help 3.0とDITAの関係について書かれています。Microsoft Help 3.0とDITAは、基本的な部分が共通していると書かれています。うまくいけば、マイクロソフト自身が、DITA…

DITAでeラーニング・コンテンツ(SCORM)を作成する その2

DITA-OTのscormプラグインで生成したeラーニング・コンテンツを調べたところ、ちゃんとしたeラーニング・コンテンツにするためには、やらなければいけないことがたくさんあることが分かりました。 使用したscormプラグインはβ版なので、正式版でどこまで実装…

DITAに対応したオープンソースXMLエディタ

DITAに対応した、オープンソースのXMLエディタの一つに、SYNTEXT社のSernaというWYSIWYG XMLエディタがあります。 2009/10/13に、新しいバージョンV4.2がリリースされたそうです。http://www.syntext.com/downloads/serna-free/release-history/Release Hist…

DITA1.1 ライティング・ガイドの目次

DITA1.1 ライティング・ガイドの初版を書き終えました。 参考までに、同ガイドの目次をご紹介します。 このガイドは、DITAコンソーシアム・ジャパンの会員の方には公開済みです。 そのうち、同コンソーシアムのウェブサイトを通じて、一般にも公開されると思…

DITA1.2で強化された用語集トピック

DITA1.2では、用語集に関連する要素がずいぶん増えました。マニュアルを書くとき、用語の扱いにはみなさん苦慮されると思いますが、DITA1.2を使えば、多くの悩みが解決されそうです。まだ、実際に試してみてはいないのですが、下記のドキュメントに、DITA1.2…

DITAでeラーニング・コンテンツ(SCORM)を作成する

DITA1.2で、eラーニング・コンテンツを作成するための、Learning specialization elementsが追加されます。OASIS DITA Learning and Training Content Specializationサブコミッティーの公開ドキュメントのページから、DITAのサンプル・ファイルとDITA-OTのS…

DITA普及を考える上で参考になる資料

DITA普及を考える上で参考になる資料を公開しているサイトを見つけました。http://www.scriptorium.com/resources/presentation-archivesこのページにある、STC 2009の発表資料「The State of Structure 」はとても参考になります。http://www.scriptorium.c…

(解決)PDF生成時に、Java heap spaceのエラーが発生する問題

5月2日の日記(http://d.hatena.ne.jp/ditahack/20090502)に、DITA1.2のLanguage SpecificationをPDFに変換すると、Java heap spaceのエラーが発生する旨を書きました。 この時点で、PCは Windowx XP SP3、メモリ2GB、DITA-OT は 1.4.3 を使用していました。…

DITAを使ってiPod Touchで読めるPDFを作る

iPod TouchにGood ReaderというPDF Viewerをインストールすると、PDFが見られます。 USB経由で、PCからiPodにファイルを転送するには、iFunBoxというツールが便利です。DITAとDITA-OTで生成したPDFをiPodで見てみたところ、PDFのサイズがA4だと、ページを拡…

DITAVALファイルを生成するユーティリティ

Yahoo! DITA user groupに、Suite Solutions社がポストしたメッセージからのネタです。 DITAVALファイルを生成するJavaで書かれたGUIツールが、同社のWebサイトで公開されています。 Ditaval File Generation Utilityこのツールを起動するには、コマンド・プ…

表のカラム幅の便利な指定方法(PDF出力時)

表のカラム幅を指定するには、colspec要素のcolwidth属性を使います。各カラムの幅の比率で、カラム幅を指定したいことがよくあると思います。例えば、カラム数が3で、1:1:2の幅に設定したいとします。このとき、3つのcolspec@colwidthに、それぞれ *…

Antenna House Formatterによる索引出力

DITA-OT 1.4.3とAntenna House Formatterの組み合わせでPDFを出力したとき、索引が出力されない問題を解決するパッチが公開されました。http://www.antenna.co.jp/XSL-FO/sample/XSLSample.htm#DITA元々、DITA-OTのFOプラグインがRenderX XEPを使うことを前…

目次とDITAマップの違い

従来のブック指向の文書の目次と、DITAマップには大きな違いがあります。DITAマップは、目次のように単に文書の構成を定義するだけでなく、その他の重要な役割も担います。 DITAマップは以下のような役割を担います。 1) トピックを組み合わせて1つの文書を…

DITA-OTによるPDF出力で図が紙の幅に収まるようにする

図が紙の幅に収まるように自動調整するには、要素にcontent-width属性とwidth属性を指定します。 記述例 <fo:external-graphic content-width="scale-down-to-fit" src="url(pdf_customize\img\pdf2_minitoc.jpg)" width="100%"/> 解説 PDFに出力する図が、紙の幅に収まるように図の縮尺を自動調整するには、タグに以下の2つの属性を指定します。 属性 説明 content-width="scale-d</fo:external-graphic>…

DITA-OTによるPDF出力で本文を均等配置にする

行内のテキストの配置を指定するには、text-align属性とtext-align-last属性を指定します。 記述例 <fo:block id="" space-after="0.6em" space-after.optimum="3pt" space-before="0.6em" text-align="justify" text-align-last="left" text-indent="0em" line-height-shift-adjustment="disregard-shifts">disableRelatedLinks</fo:block>

DITA-OTによるPDF出力のレイアウト・デザインを変更する

DITA Open Toolkitを使って出力するPDFの、レイアウト・デザインをカスタマイズすることができます。PDFのレイアウト・デザインを変更するには、PDFの元となるFOファイルの内容を変えなければいけません。FOファイルは、XSLスタイル・シートを使ってDITAソー…

xfy DITAエディタβ版の試用レポート

株式会社ジャストシステムが開発した、xfy DITAエディタのβ版を試用する機会を得ましたので、同ソフトウェアの特長を中心にレポートします。結論から言うと、DITAをほとんど意識することなく使えるように仕上がっており、DITAや構造化文書を編集したことがな…

XSL-FOフォーマッターにAntenna House Formatter V5.0を推奨する理由

RenderX XEP(以降、XEPと略す)とAntenna House Formatter V5.0(以降、AHFと略す)を比較して、AHFが有利な点を紹介します。 日本語のマニュアルやFAQが利用できる GUIを使って設定した各種オプションをXMLファイルとして保存できる コマンド・ラインからA…