DITA-OT1.5 M22でのPDF出力の機能改善

DITA-OT1.5 M22の改善項目を見ると、マイナーだけれども、大切な機能改善がいくつかなされています。

1. PDF生成時に、しおりを閉じた状態にするか、展開した状態にするか、選択可能にする。

args.bookmark.style Antパラメータに、COLLAPSED または EXPANDED を指定することにより、しおりの状態を指定します。デフォルトは、COLLAPSED(しおりを閉じた状態)です。

2. PDF生成時に、章先頭ページのフォーマットを、Mini TOC付きにするか否か、選択可能にする。

args.chapter.layout Antパラメータに、MINITOC または BASIC を指定することにより、章先頭ページのフォーマットを指定します。デフォルトは、MINITOCです。私は、デフォルトをBASICにカスタマイズしました。

改善項目には書かれていませんが、

3. 索引を出力ためのカスタマイズが不要になった。

DITA-OT1.4.3までは、Antenna House Formatterを使ってPDFを生成する場合、索引を生成するためにアンテナハウスさんが公開しているパッチを当てる必要がありました。DITA-OT1.5以降は、パッチを当てなくても索引を生成できます。Apache FOPは試していないので分かりません。

4. 図表の相互参照のスタイルを指定可能になった。

args.tablelink.style および args.figurelink.style Antパラメータに、TITLE または NUMBER を指定することにより、図表の相互参照の際に図表タイトルを引用するか、図表番号を引用するか指定できます。デフォルトはNUMBERです。