DITA-OTによるPDF出力のレイアウト・デザインを変更する

DITA Open Toolkitを使って出力するPDFの、レイアウト・デザインをカスタマイズすることができます。PDFのレイアウト・デザインを変更するには、PDFの元となるFOファイルの内容を変えなければいけません。FOファイルは、XSLスタイル・シートを使ってDITAソース・ファイルを変換することにより生成されます。

DITAソース・ファイルをFOに変換するためのXSLスタイル・シートは、%DITA-OT%demo\fo\cfg\foの中にあります。foタグ(例 )には、出力物のレイアウト・デザインを制御するための、様々な属性が設けられています。すなわち、foタグの属性値を追加、修正することで、PDFのレイアウト・デザインを変更することができます。

DITAソース・ファイルをFOファイルに変換する過程で、DITAのタグは1つあるいは複数のfoタグにマッピングされます。各foタグには、属性グループ()を使って属性が指定されます。各foタグに付与する属性グループの定義は、%DITA-OT%demo\fo\cfg\fo\attrsフォルダにあるXSLファイルの中で行われています。

例えば、p要素のための属性グループは、%DITA-OT%demo\fo\cfg\fo\attrs\commons-attr.xslの中で、以下のように指定されています。

...

<xsl:attribute-set name="p">
<!-- <xsl:attribute name="font-size"><xsl:value-of select="$default-font-size"/></xsl:attribute> -->
  <xsl:attribute name="text-indent">0em</xsl:attribute>
  <xsl:attribute name="space-before">0.6em</xsl:attribute>
  <xsl:attribute name="space-after">0.6em</xsl:attribute>
  <xsl:attribute name="space-after.optimum">3pt</xsl:attribute>
</xsl:attribute-set>

...

DITAのある要素について、対応するfoタグに属性を追加するには、の間に、属性値を追加します。