DITAでeラーニング・コンテンツ(SCORM)を作成する その2

DITA-OTのscormプラグインで生成したeラーニング・コンテンツを調べたところ、ちゃんとしたeラーニング・コンテンツにするためには、やらなければいけないことがたくさんあることが分かりました。
使用したscormプラグインはβ版なので、正式版でどこまで実装されるかは定かではありません。

現状、以下のことをしなければいけないことが分かっています。

1) ナビゲーション・リンクが出力されないようにする
  SCO(Sharable Content Object)の遷移は、LMS(Learning Management System)が管理するので、ナビゲーション・リンクやrelated-linksによるリンクを使って、トピック間を移動してはいけません。
この問題は、eラーニング・コンテンツ用のマップ(map要素)に、@linking="no"を指定することで解決できます。

2) 質問と回答のためのXHTML出力をすべてのサポートする
Learning and Training Specializationで定義されている、7つすべてのインタラクション(lcOpenQuestion, lcTrueFalse, lcSingleSelection, lcMultipleSelect, lcSequencing, lcMatching, lcHotspot)に対応して、XHTMLが出力できるようにしなければいけません。現状は、lcTrueFalse、lcSingleSelection、lcMultipleSelectionが、一応、XHTMLとして出力されますが、これらもまともなUIになっていません。

3) すべての問題に答えた後に、採点と解説を表示する
β版の実装では、1つの問題に答えると即座に正解・不正解が表示され、解説(lcFeedback)の内容は表示されません。

4) APIアダプタを呼び出すためのJavaScriptを実装する
β版の実装では、SCORM APIを呼び出すためのコードが出力されていないので、LMSとの通信が一切行われないようになっています。

5) 各問題の点数の情報を処理する
DITA1.2のLearning and Training Specialization仕様書のドラフト版を見るかぎり、問題の点数を指定するための要素あるいは属性が見当たりません。どうやって点数を指定するのか検討しなけれないけません。


これらとは別に、マニフェスト(imsmanifest.xml)の編集が必要です。
Reload Editorは使い勝手が悪いので、FreeMindを使ってマニフェストの編集ができないかなぁと考えています。