目次とDITAマップの違い

従来のブック指向の文書の目次と、DITAマップには大きな違いがあります。DITAマップは、目次のように単に文書の構成を定義するだけでなく、その他の重要な役割も担います。
DITAマップは以下のような役割を担います。
1) トピックを組み合わせて1つの文書を構成する(目次に近い役割)
2) 読者が必要とする情報を発見するための、複数のパスを提供する
 DITAでは、1冊のマニュアルの中で、1つのトピックを異なるコンテキストで複数回参照しても構いません。
3) 階層構造だけでは表せないトピック間のリンクを、関連テーブル(reltable要素)を使って表す
 トピック間のリンクは、トピック内にrelated-links要素を使って記述することもできますが、極力、関連テーブルを使うべきです。理由は、related-links要素を使うと、トピック間に依存関係ができ、トピックの再利用性が低下するためです。
4) トピックの読み進め方を示す(順次読むのか、選択的に読むのか、オプション的に読むのか)
5) メディアに応じてトピックの出力を制御する