DITA特殊化を支援するビジュアルエディタが無償提供される

ドイツのinstinctoolsという会社が、同社が開発、販売しているDITAworksに含まれる、DITAの特殊化を支援するためのビジュアルエディタを、無償で提供することをアナウンスしました。公開は12月始めになるそうです。また、無償提供の対象は、業界標準化を目指してDITA特殊化を行う開発者、あるいは評価目的の方に限られるそうです。商用利用の場合は有償です。

同ツールは、以下のような機能を提供します。

  • DITA特殊化を支援する、ウィザード形式のビジュアルエディタ(構造の特殊化、ドメインの特殊化、属性の特殊化をサポート)
  • 既存の特殊化をDTDからインポート
  • DITA特殊化の妥当性検証
  • 設計した特殊化をDTDおよびXMLスキーマへエクスポート
  • 設計した特殊化をDITA-OTのプラグイン形式でエクスポート
  • バージョン管理

こういうツールを使うと特殊化の敷居は下がりますが、そもそも各企業がむやみやたらと独自の特殊化を進めるのは間違いだと思います。特に、DITA導入を始めたばかりの企業は、まず標準トピックに従ってトピックを書く努力をすべきです。DITAの思想が十分に理解できて、本当に必要なものがハッキリしたときに、初めて特殊化を考えるべきです。