マップ要素(map or ditamap)によるPDFレイアウトの違い
このトピックで説明する内容は、DITA-OT1.4.2.1のFO plug-inを使う場合、あるいはDITA-OT1.4.3のPDF(PDF2)ターゲットを使う場合の話しです。
ditamapファイルを書くのに、map要素を使った場合と、bookmapを使った場合とで、出力されるPDFのレイアウトが変わります。
bookmap要素を使った場合
書籍形式のドキュメントを書く場合はbookmap要素を使いますが、このとき注意しなければいけないことがあります。
- 上の図のように章の先頭ページにトピックの一覧が表示されることを知った上で文章を書かなければいけない
- bookmap要素を使う場合は、目次と索引の生成を明示的に指示しなければいけない
前者の意味は、例えば、「本章では以下のトピックについて説明します。」という文章は不適切だということです。トピックの一覧が、ページの左半分に配置されるので、「以下のトピック」という表現がそぐわなくなります。
『Practical DITA』という書籍の中で、「出力メディアに依存するような文章を書いてはいけない」という、トピックを書くときの鉄則が示されています。『Practical DITA』は、DITAでドキュメントを書く人に大変参考になる書籍だと思います。
後者について詳説します。mapを使った場合は、タイトル・ページの次に目次が、コンテンツ・ページの後に索引が自動的に生成されます。一方、ditamapを使った場合は、上の図のしおりの表示を見てもわかるように、目次と索引が自動的に生成されません。目次や索引を生成するには、下図に示すようにfrontmatter→booklist→toc、backmatter→booklist→indexlistをそれぞれ挿入しなければいけません。
もう一つ、bookmapを使った場合に困っていることがあります。章の最初のトピックのshortdescがPDFに出力されません。これについては、これから調べますので、わかったら報告します。