DITAコンソーシアムジャパン 「ライティング・ガイド制作部会」を発起

今年の2月に、DITAコンソーシアムジャパンという団体が発足したのをご存じでしょうか。
公式サイトのリンクを下記に示します。
DITAコンソーシアムジャパン

このDITAコンソーシアムジャパンの専門部会の1つとして、「ライティング・ガイド制作部会」の立ち上げを発起しました。
理事会の承認が得られた後、部会メンバーの募集や活動を開始する予定です。
ご興味のある方、是非、DITAコンソーシアムジャパンおよび「ライティング・ガイド制作部会」にご参加ください。

ちなみに、第1回のDITAコンソーシアムジャパン会員集会の席では、「ライティング・ガイド制作部会」の他に、

といった専門部会の提案がありました。

ここ数日、DITA-OTの方が面白くてすっかりはまっていましたが、そろそろモードを切り替えなければと思っています。
私は、ここ1年くらいの間で、国内にDITAを普及させたいと考えています。
そのためにはDITA-OTのことも大事ですが、DITAで「よいドキュメントを書く」方法を明らかにすることの方がもっと重要だと考えています。

私は、DITAはドキュメンテーションにおけるオブジェクト指向だと思っています。
ソフトウェア開発が構造化プログラミングからオブジェクト指向へ移行しつつあるとき、オブジェクト指向の思想やメリットを正しく理解していない人にとっては、オブジェクト指向は「猫に小判」でした。DITAもしかりです。トピックベース・オーサリングの思想やメリットを理解せずに、DITAでドキュメントを書いても、「よいドキュメント」ができるはずがありません。

トピックベース・オーサリングの思想やメリットは、dita.xml.orgの以下のようなドキュメントで説明されています。

Practical DITAはオンラインで購入可能な書籍です。
PDF版だと、$6.25で購入できます。

第1回の会員集会の席で、新しいことに気づいたのでメモっておきます。
私は、上にも書いたように、DITAは「よいドキュメント」を書くためのドキュメント・アーキテクチャであり、それ以外の何物でもないと考えていました。ところが、「よいドキュメント」を書く以外にもDITAの利用価値があることを知りました。例えば、特許文書は随分前からSGML化されていますが、これは情報をデジタル・アーカイブするためにSGMLを使ったわけです。もちろん、SGMLを使ったから特許文書の品質が上がるわけではありません。
もうお気づきですね。DITAも情報をデジタル・アーカイブするために使えます。この場合、既存のドキュメントを如何に効率よくDITAに変換するかが課題になります。情報をDITAに変換することにより、TPOに合った形式でパブリッシングできます。