DITA 1.2のTask Model
JoAnn Hackosさんが書いた、"DITA 1.2 Feature Article: Task Model" を読んでみました。同記事は、OASIS DITA Adoption TCのページからダウンロードできます。
この記事の中では、DITA1.1以前のTask ModelをStrict Task Model、DITA1.2で新たに設けられたTask ModelをGeneral Task Modelと呼んでいます。
タスクトピックを書いたことがある人はご存じだと思いますが、Strict Task Modelはその名のとおり、使用可能な要素とその並びが厳格に規定されたモデルで、慣れるまでには一苦労でした。既存のドキュメントを変換する際にも、大きな足かせとなっていたと思います。General Task Modelはタスクトピックの書き方のルールをゆるくして、タスクトピックを書くための敷居を下げようというものです。
DITA1.2での、タスクトピックに関する仕様変更は大きく分けて、General Task Modelが導入された点と、手順の途中にnoteやhazardstatementを書けるようになった点の2点です。
1.General Task Modelとは
- steps要素の前にsection要素(title要素挿入可)を書ける
- steps要素の前に、prereq, context, section要素を順不同で書ける
- steps要素の代わりに、steps-informal要素を書ける。steps-informalには、stepやcmd要素の代わりに、ordered list, unorderd list, paragraphなどの普通の要素を使って手順を書ける。
- steps要素の後に、複数のexampleおよびpre-requisite要素を書ける
【重要】
General Task Model, Strict Task Model, Machine Industry Task Modelを混合して使わないこと。できれば、組織内でどのtask modelを採用するのか意思統一を図るべき。
●steps-informalの利用シーン
- トラブルシューティングの手順を書く(現象ごとに対処方法を記述する)
- 既存の手順の説明をリライトすることなくDITAに変換する
- steps-informalに関する注意
- stepsection要素を持てない
●stepsectionの利用シーン
- stepsやsteps-unorderdの中で、手順そのものではない説明を書くときに使う
2.stepsあるいはsteps-unorderedの中での、notesやhazard statement
- cmd要素の前に、note要素やhazardstatement要素を書ける
サンプルを書いた方が分かりやすいですね (^_^;)