DITA-OT1.5.2安定版は非安定!?

DITA-OT1.5.2の安定版がリリースされたので、DITA-OT1.5.2 M6のカスタマイズ内容をマージする作業を始めました。まずはPDF出力回りから手を付けたのですが、止めました。以下のような問題が出てまともに動きません。

  • 用語集トピックが出力されない
  • FO→PDF変換の際にfoのエラーが出力される

DITA-1.5.2 M6のFOプラグインと、DITA1.5.2安定版のFOプラグインを比較してみたのですが、用語集トピックの回りなどがかなり書き換わっています。これに絡んでとてもガッカリしたのが、用語集トピックのための変数定義が追加されていて、その追加がen-US.xmlだけに行われていたこと。まあ開発者の人たちもボランティアでやっているのだから、よその国の言語は自分でバンバンしてよね、というのももっともだと思いますが。そんな訳でFOプラグインデバッグするのをあきらめ、DITA-OT1.5.2 M6のFOプラグインをそのまま使うことにしました。%DITA-OT%demo\foフォルダの内容をそのまま置き換えれば済むのが不幸中の幸いです。

keyrefのリンクが動作しない件も調べましたが、やはり直っていません。%DITA-OT%samples\ant_sampleフォルダにあるantビルドファイルの中に、

if file is a relative file name, the file name will be resolved relative to the importing file

という記述があって、ビルドの際のパス指定をすべて相対にすればうまく動くかと思って試したのですが、ダメでした。antファイルの中でbasedirは basedir="." と相対になっていますが、antを実行するとbasedirが絶対パスに変わってしまいます。

何となく、DITA1.2が正式に承認されたから、間に合わせでDITA-1.5.2安定版と銘打ってリリースしただけと思えてしまうのですが (-_-)