PDFの関連リンクの出力を制御する

DITA-OTを使ってPDFを生成するとき、トピックの末尾に関連リンクを出力するか否かを指定することができます。関連リンクを出力するか否かを指定する方法は、PDFの形式(pdfまたはlegacypdf)と、DITA-OTの実行方法(Antスクリプトを使うか、dost.jarを使うか)によって異なります。
関連リンクには、(1) parent/childリンク、(2) Relationship Tableによるリンク、(3) related-linksによるリンクの3種類があります。DITA-OTによりPDFを生成した場合は、「関連リンク」というタイトルの下にこれら3種類のリンクがすべて表示され、リンクの種類は識別できません。

DITA-OT1.4.2.1のpdfターゲットまたはDITA-OT1.4.3のlegacypdfターゲットの場合

関連リンクの出力を制御するには、DITA-OTの実行方法に応じて関連リンクの出力有無を指定してします。

AntスクリプトによりDITA-OTを実行する場合
build.xmlの中で、args.fo.output.rel.linksプロパティにyes(関連リンクを出力する)またはno(関連リンクを出力しない)を指定します。
dost.jarによりDITA-OTを実行する場合
dost.jarの引数に、/fooutputrellinks:yes(関連リンクを出力する)または/fooutputrellinks:no(関連リンクを出力しない)を指定します。

DITA-OT1.4.2.1のpdf2ターゲットまたはDITA-OT1.4.3のpdf(pdf2)ターゲットの場合

関連リンクの出力を制御するには、%DITA-OT%demo\fo\build.xmlの中のdisableRelatedLinksプロパティにyes(関連リンクを出力しない)またはno(関連リンクを出力する)を指定します。
disableRelatedLinksプロパティのデフォルト値はyes(関連リンクを出力しない)になっています。

FOプラグイン使用時の関連リンク

FOプDITA-OT1.4.2.1でpdf2ターゲットを指定、またはDITA-OT1.4.3でpdf(pdf2)ターゲットを指定してDITA-OTを実行すると、FOプラグインによってPDFが生成されます。
bookmap要素を使って書いたDITA文書を、FOプラグインによりPDFに変換すると、章の先頭ページにMini TOCと呼ばれるリンクが出力されます(下図参照)。このMini TOCも関連リンクの一種ですが、Mini TOCの出力を抑制することはできません。