索引を書く
索引に掲載する語句を指定するには、indexterm要素を使います。現状のDITA Open Toolkit(Version 1.4.3)では、出力タイプがPDFまたはHTML Helpのときに索引が生成されます。
indexterm要素のコンテンツは索引を生成するためだけに使われ、本文中には表示されません。索引の指定に関する要素には、indexterm要素の他にindex-see, index-see-also, index-sort-as要素などがあります。indexterm要素とこれらの要素を組み合わせることにより、高度な索引の指定が可能です。
制約事項:
- 現状のDITA Open Toolkit(Version 1.4.3)では、index-seeおよびindex-see-also要素の指定が有効なのは、PDFを出力する場合だけです。
- DITA Open Toolkit(Version 1.4.3)に含まれるApache FOPでは、索引を生成することができません。
DITAおよびDITA Open Toolkitの索引機能には以下の特徴があります。
- 国際化されている
- 日本語のロケールを指定することにより、記号、数字、アルファベット、ひらがな(カタカナと漢字を含む)といった分類で語句をソートし、索引を作ることができます。
- 階層構造を持った索引を作成できる
- マルチ・レベルの階層構造を持った索引を作成できます。
- 関連語句の参照を指定できる
- ある語句に関連する語句を指定し、索引に表示することができます。
- 代替語句の参照を指定できる
- ある語句の代替語句を指定し、索引に表示することができます。
DITAでは、トピックに対して索引を設定します。すなわち、Wordなどの文書では本文中の任意の箇所に索引語を設定するのに対し、DITAではトピックごとにそのトピックに含まれる重要な語句を索引語として設定します。トピックに索引語を指定するには、body要素の直前にprolog要素を挿入し、 prolog->metadata->keywords->indextermという構造でindexterm要素を挿入します(下図参照)。
ヒント:
本文中にindexterm要素を挿入することもできますが、推奨しません。理由は、索引に掲載する語句の情報は、トピックに付随するメタ情報と考えた方が、トピックベースの考え方にマッチするためです。