IDML(InDesign Markup Language)に驚き!!

遅まきながら、市川せうぞうーさんのブログを通してIDMLの存在を知りました。さっそくAdobe InDesign CS4 Product SDKをインストールしてみたら、ビックリ!! SDKの中には、XSLTエンジンのXeres, RelaxNGによるXML文書妥当性検証のためのJingなど、DITAハッカーの私にとって見慣れたファイルがたくさんあるではありませんか。おまけにbuild.xml。まさかと思って開いてみたら、やっぱりAntビルドファイルでした。

これまでDocBook, DITA, FrameMakerなどに携わってきた私には目からウロコです。テクニカルコミュニケーターの世界では、

  • InDesignやWord
  • DocBookやDITA、FrameMaker(構造化文書に限る)

の2つを相対するものと見ていました。前者はレイアウト重視、後者は効率とコンテンツ品質重視と特徴付けていました。ところが、冒頭で触れたXSLT、RelaxNG、Antなどなど、これらはDocBookやDITAで文書作成の効率化のために使われていた技術です。すなわち、効率重視のXML文書とInDesignの垣根がなくなったと言えると思います。

さらにIDMLの有望なころは、XMLが非常にきれいで可読性が高いということです。マイクロソフトのOffice Open XMLと違って、適当なXMLエディタがあればXMLが読み書きできます。PerlでDOMやXPathを使ってIDMLを処理することも容易なはずです。試しにDITAの編集で愛用しているoXygenでIDMLを開いてみました。

なんと、oXygenはIDMLのファイルを直接開けるのです。わざわざ拡張子をzipに変えて圧縮解凍ツールで解凍したり、package.batを実行したりする必要がありません。
Adobe InDesign CS4 Product SDKのドキュメントの中でも、oXygenは下記のように推奨されています。

Compact RELAX NG schema をサポートする上、IDMLをZipファイルに圧縮した後に、IDMLパッケージの中を直接見る事ができます。

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oXygen XML Editor